レントヘンのヴァイオリン協奏曲

最近嵌まっているオランダの作曲家ユリウス・レントヘンのCD。本日はヴァイオリン協奏曲集(CPO:777437)。演奏はリーザ・フェルシュトマンのヴァイオリン、ダヴィト・ポルセリーン指揮、ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団。

レントヘンは3曲のヴァイオリン協奏曲を作ったらしいが、そのうち現存しているのは2曲。その2曲に加えてヴァイオリンと管弦楽のためのバラードが収められている。

まずヴァイオリン協奏曲イ短調。第1楽章の冒頭に現われる短い主題は音の跳んだアルペジオの動きで、続く副主題も短く単純な音階の上下に過ぎないのだが、何故か心に響くメロディ。和声がきれいだからだろうか。

しばらくして現われる第2主題も短いモチーフ。レントヘンという人は短いモチーフを積み上げて曲を作り上げるようで、息の長い旋律は現われない。にもかかわらずメロディのきれいな曲という印象を受けるのは不思議だ。

半音階的進行が続く第2楽章でもロマンチックな情感は失われない。第3楽章の主題は旋律が途中で途切れたような独特なモチーフ。しかしその後新たな主題が現われて盛り上がっていく。特に中間部冒頭のメロディは秀逸。全体を通して短調だが悲愴感はなく、カッコいい曲である。

15分ほどのバラードはゆっくりした部分と早い部分が交互に現われる。これも協奏曲といって良いだろう。

最後にヴァイオリン協奏曲ヘ短調。イ短調協奏曲と似ているが、やや小ぶりな短い曲。聴いた印象はとても似ている。やはり短いが心に響くメロディに溢れている。

私は本来息の長い旋律の曲を好むのであるが、レントヘンの音楽はそうでないにもかかわらずいいなと思うのが不思議。さらにほかの曲も聴いてみたいと思った1枚であった。

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