中国山地の秘境駅めぐり(8)-美作河井、知和駅

2020年1月11日(土)のつづき。津山11時35分発の因美線普通列車はキハ120形気動車1両。客は30人ほど。

12時16分の美作河井で下車。駅は山の斜面にあり、下の方から見える位置に「矢筈城趾」の大きな看板が立っている。このあたりの山には中世時代に大きな山城があったのだ。

駅の津山寄りに手動の転車台が残っている。このような山の中の駅でも転車が行われていたのだ。ホームは1面2線だったのが片側は半ば剥がされている。

木造駅舎は窓がアルミサッシになっているが、それ以外は昔の様子を残している。津山で買ってきたおにぎりで昼食とする。

このあとは秘境駅の知和(ちわ)駅に行くのだが、美作河井から列車に乗ると今日中に帰れなくなる。それで美作河井から知和まではバスを使う。山道を3分ほど下ると山下のバス停があった。締め切りのできる待合室もある。知和方面に行くのは津山市営阿波バスで、1日5便ある。

13時02分に中型バスがやってきた。客は誰も乗っていない。私ひとり乗り込んだ。運転手と世間話をしながら5分ほどで知和駅に着いた。運賃100円。途中松ボウキ橋梁の下を通過した。大きな鉄橋だ。

バス停から50mほど歩くと知和駅。ここの駅舎は窓枠も木のままで古い状態をそのまま残している。美作滝尾駅よりやや痛みが激しいように思うが、魅力的な駅舎である。

知和13時29分発の普通列車に乗り、津山には14時02分に着いた。そのままホームをかわって14時35分発の津山線普通列車に乗り換え。津山線は屋根に亀の頭が乗った亀甲駅のようなユニークな駅舎があり、金川の先では左手に旭川の流れを見下ろして景色も良い。16時03分に岡山着。

みやげに「むらすずめ」を買って16時42分発の瀬戸大橋線快速に乗る。橋桁の間から瀬戸内海を見下ろして、17時21分の坂出で下車。今日は青春18きっぷでなく、「吉備の国くまなくおでかけパス」なので、児島からの差額530円を払う。

坂出で高松空港へのリムジンバスに乗り換えるのであるが、バス停が見当たらない。交番で訊いたら、駅から徒歩2分ほどの中国銀行前にバス停があった。バスは定刻の17時43分に丸亀方面から来た。3人乗り込んで客は計5人。18時35分高松空港着。1,000円。

ここまで順調であったが、乗る予定の19時55分発ジェットスターGK418便が大幅に遅れていた。行きの春秋航空日本も6時間遅れであったが、帰りも2時間遅れとなり、高松空港を22時に離陸して成田空港に着陸したのは23時になっていた。

この時間から帰ろうとすると千葉から先の電車がない。それで成田空港の24時間オープンエリアで朝まで待って始発で帰ることにした。第3ターミナルのフードコートの椅子にかけて待つ。ここには横になれるソファも少しあるが、既に占領されてしまっていた。

すぐそばに24時間営業のローソンもあって、寝ないのであれば治安も問題ないし、まあ快適に過ごせる。100人くらいの人が夜明かししていたが、朝方になるとさらに増えて200人くらいになっていた。

4時半にここをあとにする。既に第2ターミナルへの連絡バスは運行開始されていた。空港第2ビル5時19分発の京成電車で成田に出て、あとはJRで内房線の最寄り駅に帰り着いたのは7時過ぎだった。

今回の旅では成田空港にいる時間が長く、行きに8時間、帰りに6時間の合計14時間も成田空港にいたことになる。旅の時間の2割は成田空港で過ごしたわけである。

いろいろトラブルに見舞われた旅であったが、中国山地の秘境駅6駅に行くことができた。牛山隆信氏の2019年度秘境駅ランキング200のうち118駅が訪問済となった。それ以外にも古い木造駅舎を堪能できた。方谷駅、美作滝尾駅、知和駅は特に良かった。

(注)牛山隆信氏はすでに2020年度版秘境駅ランキングを発表されておられる。2020年3~5月に廃止される駅が除外されているが、そちらでカウントすると117駅が訪問済。

写真は美作河井駅の転車台 (2020年1月11日撮影)。

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美作河井駅舎(2020年1月11日撮影)。

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バスの窓から見た松ボウキ橋梁(2020年1月11日撮影)。

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知和に着いたバス(2020年1月11日撮影)。

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知和駅舎(2020年1月11日撮影)。

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知和駅舎内部(2020年1月11日撮影)。

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