台湾・阿里山森林鉄道の旅(8)-五分車

旅の4日目2016年10月1日(土)は高雄近郊のさとうきび列車を観光鉄道にした「五分車」に乗り、高鉄で桃園に出て帰国する。

7時に起きてNHKで「とと姉ちゃん」の最終回を見る。結局今回泊まった3つのホテルいずれもNHKの日本語放送が見られた。さすが台湾である。

ホテルで朝食後8時50分にチェックアウト。高雄メトロに初めて乗車する。台鉄高雄駅を出て左手にあるエスカレータを下る。五分車の最寄り駅である橋頭糖廠まで45元(約150円)。切符はプラスチック製のトークンである。

地下のホームにはホームドアがある。9時07分発に乗った。3両編成のロングシート車。プラスチックの椅子に座る。左営の先で地上に出た。このあと終点の南岡山までは高架を走る。

9時33分の橋頭糖廠で下車。改札を抜けて左手の駅前広場に出た。実はまっすぐ行けばすぐ五分車の乗り場だったのだが、それは後で気が付いた。

駅の前の道路を右に歩く。元々さとうきび工場の人々が暮らしていたところで、煉瓦製の防空壕なんかも残っている。つきあたりの小学校を右に曲がると線路が見えた。手前が五分車のナローゲージ。その向こうに台鉄の複線線路。ちなみに「五分」とは標準軌の半分の線路幅という意味だそうだ。

踏切脇に古びたホームがあった。高雄メトロが開業するまで五分車の駅だったところだと思われる。どうやら行き過ぎたようだと気が付き、線路に沿ってメトロ駅の方に戻ると五分車のホームが見えてきた。

線路はさらに続いている。メトロ駅の脇を歩いていくと前方に操車場があり、多くの機関車が屋外に並んでいる。ここが台湾糖業博物館である。中に入るとあちこちに貨車をつないだディーゼル機関車が置かれている。かつてはさとうきびを運ぶのに大活躍したのであろう。車庫もある。鉄道ファンにはたまらない場所だ。

メトロ駅に戻る。改札からまっすぐ出た目の前が五分車の乗り場であった。五分車は休日のみの運転で、橋頭糖廠の始発は10時30分。列車は既に駅に着いていた。切符は高雄花弁中心まで往復で80元(約260円)であった。

列車は前後をディーゼル機関車で挟んだ貨車10両。屋根つき貨車の真ん中に木のベンチがあって座れるようになっている。1両目に乗った。客は全車両で15人ほど。2両目から4両目までは誰も乗っていない。

10時30分定刻に発車。機関車が動くと貨車の連結機が順番にガタンガタンと引っ張られていく。乗り心地はまさに貨車そのもの。このワイルドさが良い。自転車並みの速度で走る。線路わきに自転車道が並行していて、子供の乗った自転車が追い抜いていった。景色は右に台鉄の線路。時々列車が通過する。左は林とさとうきび畑や大きなお墓も見える。

10分ほどで終点の高雄花弁中心に着いた。駅前に蒸気機関車が静態保存されているが、横にあった木が機関車の上に倒れている。これも台風の被害であろう。あとは駅前にバスの駐車場があり、周辺一帯は農業公園になっているらしい。

帰りは11時00分発に乗ろうとしたら駅員が何故かバナナを1本くれた。有難く頂戴した。帰りは20人ほどの客を乗せて11時10分には橋頭糖廠に戻ってきた。ここはさとうきび鉄道の中でも来やすいところにあり、鉄道ファンなら一度は来る価値があると思う。

写真は台湾糖業博物館にあるディーゼル機関車と貨車(2016年10月1日撮影)。

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橋頭糖廠駅の五分車(2016年10月1日撮影)。

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五分車の車両(2016年10月1日撮影)。

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高雄花弁中心駅前にあるSL(2016年10月1日撮影)。

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