ペッテション=ベリエルのヴァイオリンソナタ第1番

ヴィルヘルム・ペッテション=ベリエルはスウェーデンの国民的作曲家で、代表作であるピアノ組曲「フレースエーの花々」(「フローセの花」等とも表記される)については2015年9月9日のブログに書いた。また交響曲第4番を2016年10月16日のブログで紹介した。日本ではほとんど知られていない作曲家であるが、親しみやすく美しいメロディに満ちていて私の好みである。

本日はヴァイオリン作品を紹介したい。先日ディスクユニオンで入手したヴァイオリン曲集のCD(CPO 999 703-2)である。ヴァイオリンはウルフ・ヴァリン、ピアノはルーヴェ・デルヴィンイェル。録音は2001~2002年。

まずヴァイオリンソナタ第1番ホ短調Op.1。CDのブックレットによればペッテション=ベリエルはヴァイオリンソナタを3曲書いているらしいが、これまで聴く機会がなかった。この曲はまだ若い20才の1887年に作曲された作品で、グリーグを思わせるところもあるが、ペッテション=ベリエル特有の甘いメロディは既に独自の世界を作っている。

第1楽章はヴァイオリンの序奏に始まり、ピアノによる北欧風の主題が出て、ふたつの楽器が絡み合って発展していく。第2楽章は穏やかで息の長い旋律が歌われる。第3楽章スケルツァンドを経て、明るい終曲で結ばれる。全30分ほど。

続く組曲Op.15は「フローセの花第1集」とほぼ同じ頃の1896年に作曲されたもので、4つの小曲からなるが、いずれも「フローセの花」に負けないきれいなメロディが満載でうっとり聞き惚れる。

第1曲は「献呈」と名付けられた曲。「フローセの花」を思わせる甘い旋律が歌われる。第2曲「セレナード」は恋人に捧げる歌だろうか。第3曲「まどろみの歌」は子守歌のような優しいメロディに心癒される。第4曲「たいまつの踊り」はどことなく日本ふうな感じもする舞曲。どれも素晴らしいが、特に第4曲がよくできていて気に入った。

続いて「カンツォーネ」と称する短い曲と、「民謡の調べ」と題するやはり短い曲が入っているが、これらも小さな宝石といって良い名曲。ヴァイオリンの甘い音色はペッテション=ベリエルの作風によく合った楽器だと思う。

このCDも当たりであった。やはりペッテション=ベリエルは凄い。どうしてもっと有名にならないのか不思議だ。

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この記事へのコメント

野良坊主
2019年01月18日 12:07
はじめまして。ペッテション=ベリエルで検索していたら貴ブログ
にたどり着きました。今「フレースエーの花」の中から数曲ピアノ
練習しています。本当にいい曲で私も虜になっています。
またクラシック音楽や鉄道が好きなところはブログ主様と同じです。
茨城県在住、56歳男です。
2019年01月18日 15:18
野良坊主さま

コメント有難うございます。

私もペッテション=ベリエルが大好きで、少しでも多くの人に知ってもらいたいと思ってブログに書いてきました。

私はリタイア後ヴァイオリンを習い始めて4年になりますが、先日音楽教室の生徒の集まりで、家内のピアノと私のヴァイオリンでこのCDにも入っている「カンツォーネ」を演奏しました。

つたない演奏でしたが、これを聴いて一人でもペッテション=ベリエルのファンになってくれればと思っています。

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